慢性的なスポーツ障害についての考え方①
様々な状況によりますが、数か月を通してもなかなか痛みが引かないという場合があります。
特に腱部(前腕部屈筋腱群近位部、膝蓋腱、アキレス腱、足底腱膜等)で筋肉ではない場所で多く見られます。
その際は一般的な炎症症状とは別に考えてみましょう。
腱炎・・・「腱の炎症」
腱症・・・「腱の非炎症性の『変性』」
上記の腱症のような病態があることを頭ににいれておきましょう。
『変性』に対しては変性に対しての対応が必要となります。
また『変性』は一種の治癒エラーとも言えます。
傷がついたところが元通りの治り方ではなく、違うかたちで治ったという感じです。
治ったのは良いのですが、余分な「血管」や「神経」ができてしまったり、石灰化
してしまうといったものです。ですのでしっかり休んだのに負荷をかけると即痛い!
といった様相です。またその上で無理をして、変性したところが更に壊れて炎症と
いう悪い流れもあります。
長期にわたる場合はやはり整形外科などでの画像診断が必要です。
その上でトレーナーなどと相談をしながら、方向性、計画、トレーニング
を考えていきましょう。
ちなみにいわゆる40肩50肩における石灰化沈着も一種のエラーと呼べるかもしれませんね。
なぜエラーが起こるのかはホルモンなどの関わりもありそうです。
結局アスリートも一般の方も普段のコンディショニング、養生が大切だということです。